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西暦2000年頃の私は、情報技術のシステムコンサルタントとして活動していましたが、自分のパフォーマンスを充分に発揮するまでには至っていなかったと、実感しています。
そうした悶々とする日常で、自己観照を好んで行っていました。
自然の中に身を置き、自分に問いかける。モチベーションを高めてくれる書籍に読み耽る。
『ウサギとカメ』の童話に出てくる兎のように、亀の具合を気にして走るよりも、亀のごとくゴールをめざしてひたすら走る姿に、自らをシフトしていこうと模索しました。
そこで、自らの能力を発揮できるキーワードを探し当てたのです。
『描いて、書いて、語れて、創れる』
子供の頃から一人遊びが大好きで、藁半紙を買ってもらっては絵を描き、空想の世界を拡げていました。「ほんとに絵が上手ね」と褒められるのが嬉しくて、学校から帰ってきては友達とも遊ぶことなく、絵の練習を積み重ねます。
高校生の頃は、自分よりもレベルの高い友達に刺激され、本格的に漫画を描き始めました。大学生の頃は紙芝居の制作に励み、社会人になってからは社内のポスター描きとして重宝がられたりしたものです。
こうした『描いて…』というスキルは高まっていきました。
独立をしてまもなく、ビジネスの現実に悩んでいた私は、小説を書く能力に新しい自分を探しました。
中学生の頃に小説に目覚めた時期があって、ショートストーリーを誰に見せるともなく、こそこそと書いていました。そこで多少の文章力を養ったのですが、しばらくは小説を書いていた過去を忘れていたのです。
新幹線移動が多くなったビジネス環境で、ふと自分の時間が生まれました。手元にあるのはノートパソコン。軽い気持ちで小説を書き始めたのです。
仕上がった作品を某社のショートストーリー賞へ応募。すると受賞してしまいました。わずかながら賞金もいただきました。その勢いで新たな小説を書き、ある有名な推理小説新人賞へ作品を送ると、最終候補作となったのです。
こうした経験が、自らの『書いて…』を築いてくれました。
人前に出て話すのは、いまでも緊張します。しかし、いくつかの成功体験が『語れて…』の自信を与えてくれました。
新入社員の頃、「平田の話は面白い」と同期入社のヤツらがもてはやし、何かにつけ研修期間におけるプレゼンテーションをさせてくれました。当たり前に緊張はするのですが、彼らの期待に添えなければと知恵を絞ります。すると大いにウケて、「おまえ吉本に入った方がええんちゃうか」と先輩社員からも褒め(?)られました。そんな流れからか、幾度か結婚式の友人代表スピーチも仰せつかるようになったのです。
自らの関西弁と"引き"の笑いで、なんとか『語れて…』はクリアしている模様です。
以上の3つの能力を高めるには、すべてに『創れる』が必要ではないかと分析しています。
他者とは異なったアプローチをしたいという思いを抱き、そのために自らの武器がどこまで活用できるのかを試行する。
「自分に限界を感じることは簡単だけど、自分にはさらなる可能性を見出すことができるはず」と言い聴かせながら、何か新しい価値を求めて進むことが、この『創れる』を養ってくれていると信じています。
そうして2003年9月に、有限会社ビズマインドを起ち上げました。
皆さんの自己実現に役立つことを、"心よりの願い"として……。
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